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玉三郎の剣禅珍道中

毒親育ちでかつてデブオタニートだった男が坐禅や居合道などに挑み、痛い目に合ったり自分の自分のダメさ加減にがっかりしたりするブログ。

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夏の比叡山参禅体験2015~家に帰るまでが修行です~

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比叡山延暦寺。
言わずと知れた天台宗の総本山。
密教に分類されているが円密禅戒を内包し、
日本仏教の母山と呼ばれる地である。
法然上人も親鸞聖人も栄西禅師も
道元禅師も日蓮聖人も修行をした場所。

こちらのページで体験修行が出来ることを知り、
行ってみたいと思っていたが、なかなか機会が無かった。
だが、今回しがぎん経済文化センターさんが、
主催するイベントのおかげでそれが実現した。

4時半に起床して家を出発。
新幹線とJR湖西線を乗り継いで比叡山坂本駅へ。
既にギリギリになっていため、タクシーを使い、
ケーブルカーの坂本駅に行って9時半に出発。

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ケーブルカーの延暦寺駅で降りると、
何やら旗を持った人が立っている。
持ってきた封筒を見ると同じマークだ。
しがぎん経済文化センターのスタッフらしい。
指示に従い、バス停の「西塔」で降りて、
居士林に行って、受付を済ませて、
しばらく待つと入所式が始まった。

最初に比叡山の説明、食事の作法などを説明され、
正食(昼食)にて実践。メニューは炊き込みご飯と
味噌汁と漬物で、作法は臨済宗と変わらないが、
昔の日本では誰もが同じ作法で食べていた。
洗鉢をして全て飲み干すのは感謝の気持ち
「いただきます」は生命をいただきますという
指導役のお坊さんの説明に感銘を受けた。

食後、延暦寺の所長さんによる法話。
(本来は比叡山についてのお話のはずだったが、
急な法事が入ったため、2日目の予定と入れ替え)

葉上照澄大阿闍梨のエピソードと共に、
伝教大師最澄の教えである「一遍を照らす」
という言葉を「自分のポジションに最善を尽くす」
と訳し、飽きっぽい女性がレジ打ちの仕事に打ち込み、
レジ打ちを覚えてお客さんとの会話をするようになり、
やがてその女性と会うために客が来るようになった
というエピソードを紹介していた。

さらに親や周りの人々への感謝をすることの大事さを
とある会社の社長が、入社試験で母の足を洗う事を
学生たちに課した結果、一人の学生がお願いして、
母の足を洗うと、ザラザラに荒れていることに気付き、
女手ひとつで苦労して自分を育ててくれたことに気付き、
母への感謝の気持ちが湧いてきたという話を交えて仰っていた。

法話後、写経の時間になり、道具を用意して般若心経を写す。
何とか最後まで書くことが出来たが、自分の字の汚さに絶望。

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写経後は釈迦堂に移動して坐禅止観。
僧侶の「一心頂礼」の後、「十方法界常住三宝」とお経を唱える。
大きな声で言わないと入堂出来ず、声が小さいと何度でもやり直す。
天台宗の坐禅止観は、臨済宗の坐禅とよく似ていたが、
十で元に戻らず百まで数える、法界定印を胸で作って下腹まで下げる、
などの点に違いがあった。また、前後で自按摩と称して準備体操を行った。

坐禅後は非食(夕食)の時間になり、食堂に移動する。
メニューはご飯とじゃがいも、人参、玉ねぎの煮物、味噌汁、漬物。
食後に明日の朝食のおかゆを大盛りにするか聞かれ、せっかくなので頼む。

居士林に戻り、お坊さんと質疑応答タイム。
参加者から仏教や人生に関する質問が色々と出る。
その後、何名かに別れて順番に風呂に入り、22時頃就寝。

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翌日、再び釈迦堂で坐禅止観の後山内を巡拝。
伝教大師最澄が眠る浄土院などを拝観する。
居士林に戻り、作務(掃除)をして、
小食(朝食)メニューはおかゆと味噌汁と漬物。

その後、法話の時間になり、金魚が死んだ後、
最近はトイレに流したりする人も居るという話を交え、
生命の大切さとそれを受け継いでいくことの大事さを聞き、
退所式が行われ、10時半頃解散になった。

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居士林を後にした私は、比叡山を拝観して回った。
法然上人、親鸞上人、栄西禅師、道元禅師、日蓮聖人の、
生涯を描いたパネルや彼らの修行を行った縁の地の数々、
根本聖堂の像や肖像画などがこの地が日本仏教の母山
と呼ばれる通り、仏教の根源であることを実感し、感動する。

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夕方になり、満足した私は下山をしようとしたが、
帰りのケーブルカーの運賃が足りず、
山の上にはATMも無いことに気付いた。
やむを得ず、歩いて下山をすることにした。

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下山道は獣道とまではいかないものの、
険しい山道で思ったより下りるのは大変そうだった。
夏だから夕方でもまだまだ明るかったが、
もし下山に時間がかかり暗くなったら・・・という不安が頭をよぎる。

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だが、伝教大師のお導きか、人間の生活の痕跡を見つけ、
やがて山道がアスファルトで舗装した道路に変わり、
私は明るいうちに無事下山することが出来た。
ちょっと降りただけでこの大変さと不安さ。
台風が来ても病気になっても登山と下山を繰り返す
千日回峰行がどれだけ過酷かが少しだけ分かった気がする。

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かくして私は一泊二日の体験修行を終えて、
伝教大師最澄の「一遍を照らす」という言葉と、
京都駅で買った地元の銘菓に似ているお菓子を持ち帰り、
新幹線のぞみ号で帰路に着いたのであった。
「凄い人にならなくても良いから自分に出来ることをしなさい」
そんな伝教大師最澄の仏心に触れた気がして、
私は大したことは出来ないが、ベストを尽くそうと決意を新たにした。

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